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2008年3月27日 (木)

逝く人に・・・

  つばくろや何も語らず逝きし人

  初ざくら空青き日に逝きにけり

  満開の花の道行く棺かな

  今ごろは黄泉の桜を詠まれしか

  逝く人に静かに花の咲き初むる

  花咲くを待つてゐしごと逝きにけり

  ふらここや最後に逢ひし日の笑顔

  春寒や遺影の姿凛として

  春寒しそろりと覗く棺の窓

  花見んと目覚めよ棺の中の人

  花ぐもり永久に開かぬ眼かな

  思ひ出に泣きて笑ひて桜かな

  死に顔の眠るがごとし朧かな

  棺の中花ひとひらと歳時記を

  ともに見し桜ひとりで仰ぎけり

  涙あふるる空見ても花見ても

08sinjuku

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俳句」カテゴリの記事

コメント

沢山の思いが湧いてきたのですね。
それだけに思いが深かったのですね。
凛とした遺影の写真が印象的でしたね。
如月の花の下を選んで逝かれましたね。

投稿: 海の子 | 2008年4月 1日 (火) 10時57分

海の子さん
本当に本当に涙が止まらなくて、お焼香をしながらも泣いてました。
最後までお清めの場所にいたので、帰りがけに奥様とお話ができて、
お顔を見ることが出来ました。安からなお顔でした。
でも、なんだか棺の中が窮屈そうで、ちょっと似合わない、
さぁ、起きてください、と思ってしまったけれど・・・。
もう一度会いたかったです。
授賞式の写真も送っていなくて、とても心残りだったけど。
一度もちゃんとお礼を言ったことがないのですが、
授賞したことだけが、せめてもの私の恩返しだったのかなと思っています。
授賞を知らせた年末の日のことが今も思い出されます。
コメントありがとうございました。

投稿: かつこ | 2008年4月 1日 (火) 11時42分

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